Building

建物について

建物について

この建物は、東京大学建築学科教授の内田祥三(よしかず)により設計され、昭和13(1938)年に建設された旧公衆衛生院です。構造は鉄骨・鉄筋コンクリート造、スクラッチタイルで覆われたゴシック調の外観で、「内田ゴシック」と呼ばれる特徴的なデザインとなっており、隣に建つ東京大学医科学研究所と対になって建てられました。

建物の内部にも、講堂や教室・研究室などのほか、細部にわたる意匠など当時の状態を伝える部分が多くあります。歴史的に貴重なこの建物を保存・改修し、郷土歴史館を中心とした複合施設として活用しています。

旧講堂

img01

備え付けの机椅子が設置された階段状の講堂です。建設当初の姿がよく残されており、電灯器具や講壇左右に設置されたレリーフなども特徴的です。

旧院長室・旧次長室

img01

公衆衛生院長及び次長の執務室です。当時高級材であったベニヤ材が張られているほか、旧院長室の床は寄木細工となっており、当時の職人技術の高さを見ることができる部屋です。

2F中央ホール

img01

2層吹き抜けの空間で、左右に分かれる階段が作り出す空間が特徴的です。床材、壁材に石材が使われており、そのデザインが特徴的です。